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Case 26

■ 毛の混入対策

毛の対策は難しい・・・

異物の中で、一番対策がとりづらいと思われるのは、毛の異物です。

髪の毛の顕微鏡写真 ← 髪の毛の顕微鏡写真。

今回は、毛の混入対策についてのお話をします。



髪の毛の対策
一般に 「毛の異物」 といって想像しやすいのは 「髪の毛」 ですよね。
髪の毛は、普通の人でも 一日に100本近く、もしくはそれ以上 抜けるんです。
だから、調理中の帽子は欠かせないアイテムです。
でも、帽子と頭のちょっとした隙間らも髪の毛って落ちてきちゃいます。

そのため、帽子だけじゃ不十分。
調理場に入る前にブラッシングをして、現在抜けている髪の毛を極力少なくしておくとか、
帽子の下に別にネットをはめて固定していたりとか、
帽子と調理服が繋がっているものを使ったりとか。

某調理場では、これは宇宙服? と思わんばかりのツナギの服で調理していたりして、
各社、髪の毛の異物には本当に労力とお金をかけています。

それでも入ってしまうのが 「毛」 という困った異物。

毛は髪の毛以外にも色んなところに生えてますからね~。
顔の毛や体の毛も抜けちゃいますしね。



顔の毛の対策
中でも最近多いのが、眉毛やまつげなどの顔の毛です。

以前こういう話を聞きました。
毛髪の対策に真剣に取り組んでいるある会社が、毛髪混入異物をゼロにしようとして、
従業員に水中眼鏡のようなでっかいゴーグルをかけてみたことがあるそうです。
ゴーグルを使うことによって、眉毛やまつげを落とさないようにしたそうなんですが、
そこまでやっても顔の毛の混入はゼロにはならなかったそうなんです。
わずかにゴーグルと肌の間に隙間ができてしまうからなんでしょうけどね・・・。

顔も、頭と同じようにすっぽりと覆うことが出来ればいいんでしょうけれど、
視界の問題があってなかなか全部を覆うことはできません。
調理って包丁などの刃物を使った熱を加えたりするので、意外と危険な作業ですしね。
視界が悪くなるととても危険ですよね。
顔の毛というのは、従業者の危険度を考えると対策がとりづらいので、困ったものです。



体の毛の対策
一方、顔の毛と違い、体の毛は極力減らすことができると思います。

まずは、「毛は抜け落ちるもの」 と認識することが大事です。
そして、「毛は軽いので、室内で浮遊することがある」 ということ。
だから、抜け落ちた毛を床に落とさないように工夫することが大事です。

そこで。
上着の裾はズボンの中に入れる。
    → 上半身の体毛がズボンの中に落ちていくようにする。

袖は必ず長袖で、袖の先は手袋の中に入れる。手袋の根元は紐やゴムで固定できるものを使う。
    → 腕の毛が床に落ちないようにする。

ズボンの裾は靴の中に入れる。靴は長靴にするか、靴下の中にズボンを入れ込む。
   → 服の中にある抜けた毛が床に落ちないようにする。

こういう工夫をすることで、現在の作業衣のまま、毛の混入を少なくする事はできると思います。

でも、調理者は動きづらいでしょうね・・・
色んなところが締め付けられるわけですし、汗で蒸れてしまうこともあるでしょうし。
ズボンの裾が靴下の中に入っているなんて、見た目も悪いですしね・・・。

そして、そういう対策をとってもゼロにはなないのが毛の異物なんですよね。
なぜなら、作業服の表面についている毛を100%取り除くことがとても難しいから。
困ったものです。








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