お菓子の上にクモが落ちてきた
こんにちは。異物検査員です。
これは異物検査員の友人が、自宅でお菓子を食べようとした矢先に、お菓子の上に落ちてきたクモ。
上からスーっと落ちてきたところを、うまいこと捕獲したのだそうで、検査サンプルとしていただきました。
←3mmくらいで、とってもちっちゃいクモ。
友人曰く、
「目の前を落ちてくるのが見えていなかったら、異物としてお店に苦情を出してたかも・・・」
うーん、なるほど。 こういうこともあるんですね。
クモの同定
クモは、頭のてっぺんに6個~8個の単眼があるんですが、種類によって眼の配列が変わります。
例えば、かの有名なPS2用ゲーム、
「SIMPLE2000シリーズ THE 地球防衛軍2」 で出てくるクモ (凶虫バゥって言うんですか?) は、
眼の配列だけで、 「ハエトリグモ」 だねぇ~ っていうくらい、眼に特徴があります。
あとは、爪の数とか足の毛の配列とか生殖器とか糸の張り方とか。
細かいところを色々見ていくんですが・・・クモの顔は近くで見れば見るほど怖いです。
クモ嫌いの人は、近くで見ると益々苦手になるようです・・。
落ちてきたクモは 「シモングモ」 (ユウレイグモ類の一種)
さて、クモの同定です。
非常に小さかったので、 ヒメグモ や チリグモ の一種かな~、なんて思っていたのですが、
このクモの眼は6個で、3つずつ左右に並んでいて特徴的。
同定したところ、ユウレイグモ類の一種で、 「シモングモ」 という屋内性の種類でした。
←眼の部分の拡大。
シモングモは、全世界に住む屋内性のクモ。
物置や床下などに多くて、色が薄いので見つけにくいのだそうです。
網を張って虫を捕獲するんだそうで、コナダニやチャタテムシなどの微小な獲物を食べてくれるので、
益虫と言えなくもないかも。
他に、家の中で発見されるユウレイグモ類の中では、イエユウレイグモ が有名です。
シモングモよりも大きくて、足の長さまで入れると5cmほどの大きいものがあるそうです。
大きいクモは怖いですよね・・・。
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